アトピーの原因
アトピーの原因~総論
アトピーの発症の原因は明確ではありません。しかし蕁麻疹(じんましん)などの即時型アレルギーと薬物アレルギー、金属アレルギーに代表されるような遅延型アレルギーが複雑に関与していると一般的には考えられています。
そしてアトピーを発症する人の多くにあてはまるのですが、実はもともとアレルギー疾患(アレルギー性鼻炎など)を持っている場合や自分の家族の中で自分以外にアトピーを発症している場合が多いことから、遺伝的な要因が関係していると考えられています。
また
①遺伝病のように特定の遺伝子が発症を決定的にしているものでもないこと
②発展途上国において近代化に伴い急激にアトピー患者が増えている事
③生活環境の変化によって症状が悪化したりする事
などから、遺伝子的な要因だけでなく環境的な要因も大きく関与していると考えられています。
アトピーの原因~遺伝的要因
アトピーが遺伝的な要素を含む事はわかっているのですが、では一体どれくらいの割合で遺伝するのでしょうか。
統計上は片親にアトピー体質があった場合、それが子供に出る確率は約3割。両親ともアトピー体質だと約7割の子供がアトピー体質になってしまいます。
これは非常に高い確率であるといえます。
しかし、これだけではアトピーは説明できないのです。
なぜなら両親や祖父母にアトピー性皮膚炎になった人がいないのに、子供にだけ症状があらわれるといったケースがあるからです。
このような遺伝の仕方を「劣性遺伝」といいます。アトピー体質の遺伝には、こうしたいくつものパターンが複雑に組み合わさっていると考えられており、一義的にどうだと断定できないのが現状です。
またアトピー体質だからといっても必ずしも発症するとは限りません。体質と発症は違いますので。
念のため。
そう考えると同じ遺伝子をもっているのに片方は発症し、他方は発症しない場合があるのはそれ以外の要素、つまり環境的な要因が大きく関係していることを証明することにもなります。
アトピーの原因~環境的要因
アトピー性皮膚炎は遺伝的要素と環境的要素によって発症すると言われています。
それでは具体的にどのような環境的要素がアトピー発症・悪化の原因となっているのでしょうか。
まず毎日食べるご飯がアレルゲン(アレルギー症状を引き起こす原因となるもの)となっている場合が考えられます。
このことからどの食べ物に対して体が拒否反応をしめしているのかを把握する事が大切です。
またダニ・ハウスダストなどのアレルゲンが、症状の悪化を招いています。
そしてただでさえ痒いなどの症状が出ている部位に細菌などが入り込むと更に症状が悪化したりします。
また入浴時の石鹸が皮膚には強すぎたり、ストレスや治療薬であるステロイド剤の使用が逆効果になり症状を悪化させる場合も考えられます。
このようにアトピー性皮膚炎を発症、ないしは悪化させる環境的な要因は多岐に渡るのです。